2023/06/12
借金は法的に有効な契約が出来る二十歳以上の人であれば、誰でも行うことができるものになりました。アルバイトやパートなどの職業であっても定期的な収入があればカードローンなどは利用できます。そしてこれは同時に、成年者であればだれでも債務整理が必要になる恐れがあるということでもあります。では家族が借金をしてしまい、それを返済できそうにないために債務整理を行うということはできるのでしょうか。
実はこれは状況によって判断が大きく変わってきます。まず家族が個人として借金をした場合、この債務整理は借金をしたその家族自身が行う必要があります。ただ連帯保証人などになっていないのであれば、借金を契約していない人に関しては返済の義務を負うものではありませんから、たとえば妻が債務整理をしたとしても、その全額を夫が返済するというようにはならないと考えて良いでしょう。これよりも問題が複雑になりやすいのが、夫が作ったカードを妻が勝手に使って借金を作ったなどの場合です。
この場合は債務整理を行おうとしても、話がこじれやすくなります。これはどうしてかというと、まずこの借金を「誰が作ったのか」ということを考える必要があるからです。例えば夫が作ったカードを妻が勝手に使って借金をしたとしても、夫がしっかりと管理していたカードを勝手に利用したのであれば夫が返済をする義務はないとして見るべきです。ただ、妻が夫から暗証番号などを聞いていて自由に利用できる環境に合った場合、それは夫が妻に対して借金を許可したというように判断される恐れがあります。
そうなってしまうと本来であれば借金をしていない夫であろうとも、返済を代わりに行わざるを得ないとされてしまうでしょう。こうした判断についてはかなり難しく、裁判になってしまうこともある部分です。そのため決して個人で判断するのではなく、弁護士や裁判所などの判断に従うようにしましょう。